dv7-6100 BIOS更新(F.1A)でGPUを固定できるスイッチャブル・グラフィックスを利用可能にする

dv7-6100
少し前に掲載した HPの17.3型ノートPC「 dv7-6100 」のレビューについての補則です。
dv7-6100 には、マシンの状況に応じて外部GPUと内蔵GPUの切り替えを行なう事ができる スイッチャブル・グラフィックスという機能が搭載されています。
このスイッチャブル・グラフィックス機能により、3Dパフォーマンスが必要なときには外部GPUのパワーを、 そうでない時には内蔵GPUのみを利用する事によって、電力効率の良いマシンの利用を可能にします。
スイッチャブル・グラフィックスによるGPUの切替は、 マシンに搭載のRadeon(GPU)のユーティリティソフト「Catalyst Control Center」にて設定を簡単に行なう事が出来るようになっており、 ユーザーの利用環境にあった運用が可能となっています。
しかし同じdv7-6100でも、マシンにインストールされているBIOSのバージョンによって 「Catalyst Control Center(以後CCC)」で利用出来るスイッチャブル・グラフィックス機能の設定内容が異なるという声があり・・
現在 dv7-6100 に搭載されているスイッチャブル・グラフィックス機能には、 外部GPUと内蔵GPUを手動で切替えていずれか一方を使うタイプ(GPUを固定できる)のスイッチャブル・グラフィックスと、 通常は外部GPUと内蔵GPUが状況に応じて自動切換され、 個別のアプリケーションにのみ手動でGPU設定が行う事ができる(GPUが完全に固定できない)モードの2タイプのスイッチャブル・グラフィックスが存在します。
説明だけを読むと、後者の自動で切換えが行なわれるタイプのスイッチャブル・グラフィックスの方が便利であるように思えますが、 後者のスイッチャブル・グラフィックスではどちらか一方のGPUのみを常に有効にしておきたいと思った場合にそれができず・・
例えば外部GPUを常にオンにしておきたい場合などでも、 自動切換えを行なうタイプのスイッチャブル・グラフィックスでは、 状況によっては自動で内蔵GPUに切り替わってしまい、ユーザーが意図するパフォーマンスを得る事ができない場合があります。


dv7-6100 の記事をあげて間もない頃、 どうやったらGPUを固定設定する事ができるモードに変更できるのか?といった内容の質問を頂いたのですが、 その質問によって初めて、 同じ dv7-6100 でもスイッチャブル・グラフィックスのモードには個体差があるという事を知りました。
自動でGPUを切替
自動でGPUが切替わるタイプのスイッチャブル・グラフィックス
以前に私が掲載した dv7-6100 は、完全にGPUを固定設定する事ができるモデルでしたが、 ご質問を頂いた方の dv7-6100 では自動でGPUが切り替わるスイッチャブル・グラフィックスのモードしか利用できず・・
BIOSを最新バージョンにアップデートする事で、 スイッチャブル・グラフィックスのモードを自由に変更する事ができるようになるのですが、 その時点での最新バージョンであるBIOS「F.1A」に更新する事で不具合が出たという声もウェブ上にはあり、 多くの方には敷居が高い解決策だと思われました。
この現象に関してはずっと気になっていたのですが、 先日新たな dv7-6100 をメーカー側より貸し出し頂いた際に確認したところ、 そのモデルに最新バージョンのBIOS「F.1A」が適用されていました。
F.1AのBIOSに更新された dv7-6100 では、GPUの自動切り替えが行なわれるスイッチャブル・グラフィックスと、 GPUをどちらか一方に固定するスイッチャブル・グラフィックスの両方のモードを自由に選択できるようになります。
マシンの出荷時期によって、最新のBIOSが適用された製品とそうでない製品が存在している為、 一部のユーザーのマシンのみスイッチャブル・グラフィックスのモードが選択できないという事になってしまっているのだと思います。

そういうわけで、BIOSの更新に関しては自ら行なったわけではないのですが、 記事ではBIOSの更新手順の簡単な説明と、 BIOS更新後「GPUを完全に手動切替えするタイプのCatalyst Control Center」を利用する為に行なわなくてはならないBIOSの設定変更方法などを掲載したいと思います。
なお、BIOSの更新に関してはリスクを伴う為、自己責任で行なっていただくようお願いいたします。 記事に記載の内容を利用する事によって生じた損害等について、 当サイトでは一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
(→ HP Pavilion dv7-6b00 の製品詳細はこちら (dv7-6100の後継が登場しました))

dv7-6100 BIOSを更新する

まず必要な更新プログラムのダウンロードを行ないます。
日本HPのサポート & ドライバーページで今回のモデルの製品名「dv7-6100」を検索し、
該当した製品のページへ移動します。
さらにページの表示内容に従って選択していくと更新ドライバーやソフトウェアの一覧が表示されるので、その中よりBIOSを選択。 すると最新バージョンのBIOS「F.1A(sp54024.exe)」が表示されるので、 記載されている説明や注意事項をよく読んだ上でダウンロードしてください。
なお、現時点(2011年11月2日)で提供されている最新BIOSはまだ「F.1A」ですが、 日本HPのサポート & ドライバーページにアクセスするタイミングによってはそうでない場合もあります。 ここでは現時点での情報を元にして、最新BIOSを「F.1A」と記載しています。
ファイルをダウンロードしたら実行します。
トラブルを避けるために、作業時は必ずマシンを電源アダプタに接続しておいて下さい。
ファイルを実行したらプログラムが起動し、 その後は勝手に再起動やアップデートが開始されます。 画面に文字や数字が表示されますが、暫く待ちます。
そして更新終了後、再び再起動して完了です。
なお、ここではBIOS更新後にスイッチャブル・グラフィックスのモードを変更する事が目的ですので、 以後、スイッチャブル・グラフィックスのモード変更について解説していきます(といっても非常に簡単な作業です)。

何度も記載しますが、これらの作業を行なったことで不具合が出ないとは限りません。
BIOSに限らず、どのようなソフトウェアでもアップデート後にトラブルが起こる可能性はありますが、 BIOSはシステムのベースとなる部分ですので、時に取り返しの付かない不具合が発生する場合があります。
特に慣れていない方は、そういった事を踏まえた上で自己責任で作業を行なってください。

dv7-6100 Switchable Graphics Mode(スイッチャブル・グラフィックス・モード)を変更する

BIOSの更新を終えたところで、次はスイッチャブル・グラフィックスのモードを変更します。
冒頭にも記載した通り、dv7-6100 にはBIOSのバージョンによって、 CCCのスイッチャブルグラフィックスの設定画面が異なるものが存在します。
ここでは、外部GPUと内蔵GPUをどちらか一方に固定できるタイプのスイッチャブルグラフィックス・モードに変更する為に、 BIOSの更新を行なったという設定で解説します。
というわけで以下、BIOSの更新を終えた後の設定手順です。

まずBIOSの設定変更を行ないます。
BIOSの設定を行なうには、マシンを起動してOSのロードが開始される前に「F10」を押します。
BIOSの設定画面が表示されました。
バージョンは最新の「F.1A」にアップデートされています。
「Main」の位置にあるカーソルを「System Configuration」まで移動。

「System Configuration」まで移動したら・・
「System Configuration」内の項目、 「Switchable Graphics Mode」までカーソルを移動させます。
初期状態では、「Switchable Graphics Mode」の値は「Dynamic」に設定されています。 これはGPUが自動切換えされるタイプのスイッチャブルグラフィックスのモードです。

この「Switchable Graphics Mode」の値を・・
「Fixed」に変更。
これで設定完了です。
設定をセーブしてBIOSを終了します。

その後、普通にWindowsを起動。
OS起動後は、デスクトップ上で右クリックして表示されるコンテキストメニューより、 CCCを起動します。(スタートメニュー内のCCCからも起動できます)

なお、参考までに掲載しておくと、BIOSでスイッチャブル・グラフィックス・モードの設定変更を行う前の CCCの設定画面は以下のようなものでした。
このCCCの設定画面では、個別のアプリケーションに外部GPU、または内蔵GPUを設定する事は出来るのですが、 システム全体を常にどちらかのGPUに固定しておく事が出来ませんでした。
どちらか一方のGPUに固定する場合は、一つ一つアプリケーションを登録しなくてはならず、 常に外部GPUのパフォーマンスでマシンを駆動させたいユーザーには非常に面倒な状況だといえます。

このスイッチャブル・グラフィックス・モードが有効になった状態の、 エクスペリエンス・インデックスの値をみてみると・・
プロセッサ = 7.4
メモリ = 7.4
グラフィックス = 5.9
ゲーム用グラフィックス = 6.6
プライマリ ハードディスク = 5.9
このようなスコアとなりました。
グラフィックスのスコアは、内蔵GPU駆動時のスコアが表示されています。


次に、スイッチャブル・グラフィックス・モード変更後のCCCの設定画面です。
この設定画面では、ハイパフォーマンスGPU(外部GPU)と省電力GPU(内蔵GPU)のどちらか一方を選択し、利用します。
バッテリー駆動時に自動で内蔵GPUに切り替わる機能はあるものの、 基本的にユーザーが自ら切替を行なわなければ、一度設定したGPUはそのまま固定して利用されます。
前に掲載したスイッチャブル・グラフィックスのモードのような、GPUの切り替えが行なわれる事はありません。

同じように、エクスペリエンス・インデックスの値をみてみます。 以下は、スイッチャブル・グラフィックスで外部GPU(Radeon HD 6770M)をアクティブにした場合の値です。
プロセッサ = 7.4
メモリ = 7.4
グラフィックス = 6.9
ゲーム用グラフィックス = 6.9
プライマリ ハードディスク = 5.9
先に掲載したエクスペリエンス・インデックスと比較すると、 グラフィックスが 5.9 → 6.9、ゲーム用グラフィックス が 6.6 → 6.9 と大幅に上昇しました。
逆に、内蔵GPUを有効にすれば、常に内蔵GPUのパフォーマンスでマシンを動作させる事も可能です。

 


スイッチャブル・グラフィックス・モードの切り替えについては以上となります。
GPUの自動切換え機能は用途によっては便利な場合もあると思いますが、 常に高いパフォーマンスを保った状態でのマシン利用を想定されているユーザーには、 このような機能は邪魔でしかありません。
かなり文章が多くなってしまいましたが、 GPUの固定が行なえないスイッチャブル・グラフィックスのモードが有効になった dv7-6100 をお持ちの方で、 モード変更を行いたいとお考えの場合に、記事が多少なりとも参考になれば幸いです。
→ HP Pavilion dv7-6b00 の製品詳細 (dv7-6100の後継が登場しました)
2011.11.03 Thursday | hp(ヒューレット・パッカード) ノートブック | comments(4) | trackbacks(0) | 記事URL
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コメント
2011/11/03 3:28 PM, ケンヤ wrote:
TouchPC!様

以前、dv7-6100で、外部GPUに固定する設定方法を質問させていただいたケンヤです。
私は、常に家でPCにACアダプタを繋げて使用しており、この記事に書かれているように、常に高いパフォーマンスでPCを使いたいので、外部GPUに固定して使用したいと思っていました。
この記事で最新バージョンのBIOSを知りました。
やはり、BIOSの設定には多少のリスクがあると思うのですぐに更新、というわけにはいきませんが、検討してみたいと思います。

この記事で、BIOSの更新を行えば常に外部GPUに固定できることと、BIOSの更新自体はこの記事の通りに行えば難しくないことがわかり良かったです。

今回はこの記事を書いていただきありがとうございました。
2011/11/03 8:06 PM, TouchPC! wrote:
ケンヤ様

ご丁寧なコメントを頂き、どうも有難うございます。

電力消費に気を使うモバイル向けの製品ならまだしも、外部GPU搭載のノートを購入される方は、
常に高パフォーマンスの状態でマシンを利用したいという方が多いと思うので、
GPU固定のできないスイッチャブルグラフィックスはかなり微妙です。

必ず上手くいくとは言えないのですが、
BIOSアップデートの際に記事が少しでも参考になれば幸いです。

2013/02/22 11:42 AM, mt wrote:
質問があります。
現在公開されているBIOSの最新バージョンはF1Bのようですがこちらでも問題ないのでしょうか。
また、BIOS更新後にスコアは上昇したようですが、体感できるほど処理能力は向上されたのでしょうか。
2013/02/22 12:57 PM, TouchPC! wrote:
mt様

コメントを頂き有難うございます。
F1Bについては未検証ですので、なんとも言えません。

>体感できるほど処理能力は向上されたのでしょうか

数値は上がりましたが、自分が使っていた限りでは特に変わったとは感じませんでした。
具体的な例はありませんが、用途によっては性能の向上を多少体感できる場面もあるのではと思います。

ですがここでのBIOS更新は性能を上げるためというよりは、常に外部グラフィックスをオンにする目的で行う作業なので、性能面から考えた場合、それ程意味はないといえるかもしれません。
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